生きていこう。それがいいんだ。



「今から殺しに行く?」


「え!?いやいやちょっと待った。
まぁそう焦らなくても大丈夫。

どうせ殺るなら警察に捕まりたくないじゃん?

というか俺は別に捕まってもいいけど、シズカを捕まらせるわけにはいかない。」


「別に私は死刑にさえならなければ、
逮捕されてもいいけど?」


「それだとシズカを巻き込んだ俺の気持ちが収まらない。

だから、ちゃんと作戦を立てて、
念入りに準備して実行したい。

万引きや盗撮だって同じだろ?
準備無くして成功はあり得ない。」


「・・まぁ・・確かにそうだけど。」


「こうしてここで会ったのも何かの縁だから、明日からこの時間にこの公園で会って、

作戦会議を立てていこう。」


「一応私ラーメン屋のバイトっていう真っ当な仕事もしてるから、毎日は来れないよ?」


「それでいい。
気分が乗らない時も来なくていい。

俺は毎日来るようにするから、気が向いた時にここで計画を練って準備を進めよう。」


「・・・・分かった。」



「あ、それからもう1個。」


「なに?」


「ここに来る時はマスクをしてきて。」


「・・・・・なんで?」


「念には念を。俺とシズカは傍から見たら“他人”にならなきゃいけない。

密会してる所を誰かに見られたくない。」


「変装してくればいいんだよね?

マスクって息苦しいからあんまり好きじゃないんだけど。」


「いや、マスクだけで大丈夫。

息苦しくてごめんだけど、
マスクがあれば誤魔化せれる。」


「・・何そのマスクに対する謎の信頼感。」