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「・・・・何言ってるの・・?」


「ゴホッゴホッ!星野君。
まだ息が整わないので交代です。」



「黒田シズカさん・・。

あなたも・・・僕達と同じ・・
【力】を持っていたんですね・・・。」


「・・・・・・・・何の話・・?」


「こちらで調べたところ、タケルさんは5年前に【交通事故】で亡くなっていました。

享年26歳・・
もし今も生きていたら31歳・・。

今僕たちの目の前に居る彼は・・
【死者】です。」


「ふざけた事言わないでよ!!!

タケル・・黙ってないで、
何か言ってよ・・?」


「・・・・・・・・・・・・


「タケル・・・・・?」



『ごめんな・・・シズカ・・・。』


「!?」


『ハハッ・・隣に座ったら、触れ合うはずの肩が透けるってバレるだろ・・?』


「・・・・なにこれ・・・・・?」


『ごめんな・・・あの時・・・

泣きじゃくるシズカのこと・・
抱きしめてやれなくて・・・。』


「・・・・・なんで・・・
・・・・透き通るの・・?」




「ゴホッゴホッ!
どうやら自覚は無かったようですね。」


「黒田さん。お分かり頂いた通り彼には触れられません。彼はただの“空気”です。」



「・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・。」




『刑事さん・・・シズカ・・・。』


「「「・・・・・・・。」」」



『全て正直に話すから・・ちょっとだけ・・俺の話に付き合ってくれますか?』




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第9章 完