カエデちゃんから頂いたほうじ茶を一口含んだところで、
緑茶を一口含む豊川さんの隣へと腰掛ける。
「仲間の皆は今日から東京です。県警の皆さんは引き続き現場付近の聞き込みで、
板尾警部は会議室にドカッと座ってる・・と思いきや、
あの人も一緒に東京へ行っているそうです。」
「立石氏は相変わらずですか?」
「そうですね・・。
さっきも一緒になりましたが、これといった話は聞き出せませんでした。」
「では、病み上がりついでに一つ閃いたことがあるので申し上げてもよろしいですか?」
「“閃いた”・・と言うと?」
「犯人の手掛かりについてです。」
「・・・・ぜひ聞かせてください。」
「ゴホッゴホッ!立石氏の証言の中にあった犯人の風貌を思い出してみてください。」
「え~っと・・バイク用のフルフェイスにスポーツウェアに手袋。」
「梅田課長、関本主任、長くん、水沢巡査長、カエデさん、星野君、私。」
「・・・・・?」
「“みんなが持っていそうな物”と、【そうではない物】に分けられると思いませんか?」
「・・・・・・?・・・
・・・・・・あ・・!!」
「被害者が“心当たりの人物”を教えてくれないのならこちらで見つけ出すほかありません。
スポーツウェアと手袋から追うのはほぼ不可能かもしれませんが、
【バイクのヘルメット】に注目してみるのはいかがでしょうか?」
「・・・・・・・・・。」



