着いた先はグラウンド。

野球部とサッカー部が共有しており、半分がサッカー部でもう半分が野球部。

「なーんだサッカーか!やっぱ中戻ろ?」

戻ろうとすると_

「あ、そこのお2人さん!俺たちサッカー部なんだけど、見学していかない?」

少し明るめの髪色の男子と、数人の人がそう言ってくる。

「私たち、サッカー部に用がないっていうか…」

「そーんなこと言わずにさ!ちょーっとでいいから!ね?」

葵がそう言っても怯む様子はない。

…ちょっとだけならいいよね?

「ですから…『少しだけでいいなら…行きます』美紅!?」

「良かった!じゃあこっちついてきて!」