いつもと違う私に気づいて、駆け寄ってくる。

『裕也とパッタリあって…』

さっきの出来事を話す。

「…じゃあ桐谷、サッカー部入るんだ?」

『そうみたい…』

裕也が本当に入ってきたら、かなり気まずい…。

「私が守ってあげるから。あんたは王子といなよ」

『え…?なんで成瀬先輩?』

「一目惚れしたんじゃないの?昨日、ずっと先輩のことみてたし」

うっそ。私が一目惚れ?

『そ、そんなわけないでしょ!』

「ふうん…まあなんかあったら言ってよね?」