「…さぁ、行こっか」
『もう準備できてるよ』
「元気でね」
『紗季も、幸せになって』
「また夏に会おうね」
『お盆には絶対に帰ってくるから』
「よし、じゃあ行こっか」

俺の骨壷を大切に持つ紗季と一緒に、俺は玄関を出た。