「…喧嘩もしたね。沢山泣いて、傷つけてごめんね?」
『うん、こっちこそごめん』
「でも、絶対に喧嘩しても外へ出ていかないって約束守ってた私たち偉いね」

だから今日まで、俺はこの家に帰ってくることが出来たのかもね。

「楽しかった。本当に本当に。
私の全てだったよ、悠太が」
『やめろよ。恥ずかしいじゃん』
「何度伝えても、伝え足りないよ」
『俺も、今も紗季が全てだよ』