そして、22歳になった時、

"俺はこの先は生きたことがないから、愛莉に先越されてしまったな。
よく生きた、よく頑張った。
俺の分まで生きて、人生を全うするんだよ愛莉。
辛いことがあっても、立ち止まらずに歩き続ければきっと道は開くよ。
どうしようもないことだってある、でもどうしようもないことだって、少しは変えられるんだよ。
俺が、離れていても見守っているから、俺の分まで生きて、愛莉。"

「ありがとう、恭平まで生きるよ」

私はこれからも歩き続ける。
恭平の知らない世界を、恭平と一緒に見るんだ。
私の目に映る景色を恭平もきっと見ているだろうから。
これからも、ずっと。