私の近くでバッと大きな音を立て水色の花が咲いた。 そう夏の空を思わせるような綺麗な水色の傘。 と同時に、私の目の前に一人の王子様が現れた。 そして、その王子様は優しくその傘に私をそっと招き入れた。 甘いマスクの王子様。 そう、その時の王子様が仁だった。