中原葵が、頭を抱える。
「………恐らく犯人は、この事件を追ってる蜂谷さんを殺そうとしたんだと思う」
「………蜂谷さんが、色々かぎまわってるから?」
「そう。………蜂谷さんがいることで、邪魔だと思ったのかも」
「………許せない」
「………あたしも。蜂谷さんを殺そうとした人、許せない」
蜂谷さんの手を握りながら、怒りと不安がおそってくる。
中原さんも、蜂谷さんを見つめながら、たた黙っていた。
「………犯人は、あの人」
蜂谷さんを殺そうとした。
そして、3人も殺した。
………絶対に許せない。
「………蜂谷さん、お願い。目を覚まして」
「………ん………」
「……蜂谷さん?」
「蜂谷さん?大丈夫ですか?」
「………ん………ああ………悪いな………」
「あまり、無理しないでください」
「………ああ。ありがとう」
「蜂谷さん、何があったんですか?」
「………後ろから、突然殴られたんだ」