みんなで屋敷の中を一つ一つ探した。
思い当たる所をすべて。
ーーーそして見つけた。
平林繭香の視線の先に横たわっている、江川真弘の姿を………。
「………そんな………江川くん………」
やっぱり間に合わなかった………。
「えっ!?江川くん………!?」
「おいまじかよ!!」
「いやーーーー!!!」
そこに中原葵と、大谷瞬も合流した。
そして、中原葵が泣き叫んだ。
「一体誰が、こんなこと………」
「………アイツだよ」
「え?」
「蜂谷がやったに決まってる!!」
「そんな………!」
「アイツは今ここにいないんだ!疑われて当然だろ!?」
「………たしかに、そうかもしれないけど」
大谷瞬の言うとおりだ。
今ここに、いるはずの蜂谷隆平はいない。
疑われてもおかしくなはい。
……だけど、謎を解いたのは蜂谷さんだ。
殺すことなんて、するだろうか………。
平林繭香は、黙って考えた。