「どこに行ったか知らない!?」

「…………」

「中原さん?聞いてる?」

「……どうしよう。江川くん、殺されてるんじゃ……」

「しっかりして!とにかく、江川くんと何か最後に話した?」

「………えっと………あっ、好きな食べ物をここから出たら食べたいって………」

「食べ物?」

「………江川くん、ラーメンと餃子が好きだから、ここから出たらお腹いっぱい食べたいって、そう、言ってた………」

「……とにかく、手分けして江川くんを探そう!蜂谷さんもまだいないの!」

「えっ!?わかった!」

「わたし、大谷くん呼んでくる!」

「うん」




急いで大谷くんを呼びに行く。





「大谷くん、起きて!大谷くん!」

「………んだよ。うるせぇな………」

「大変なの!起きて!江川くんと蜂谷さんがいないの!!」

「なにっ!?本当か!?」

「江川くんはベッドにいなかった!蜂谷さんも戻ってきてなくて………!」

「俺も探すの手伝うよ!」

「ありがとう!」