結局蜂谷隆平が戻らなかったため、みんな部屋へと戻ることにした。

夕飯のカップ麺を食べ、みんなそれぞれ部屋で待機した。





「……蜂谷くん、どこ行ったんだろ」

平林繭香は部屋でひとり、鍵をかけて蜂谷隆平を待っていた。





すると、コンコンとドアの叩く音がした。

平林繭香は、ドアに目を向けて、ドアを開けた。




「っ!はちっ………!」

「シーッ……静かに」




蜂谷隆平は平林繭香の口を手で覆い、静かに部屋に入った。

そして鍵を閉め、ベッドへと腰掛けた。





「蜂谷くん、今までどこに……」

「いいか、平林。よく聞け。……まだ事件は、終わらない」

「え……?どういう、意味……?」

「この事件、複雑な糸が絡み合ってる。この事件のもう一つの謎がわかった」

「えっ!?本当……?」

「ああ。誰にも言うなよ」

「……分かりました」




蜂谷隆平が、平林繭香に耳打ちで教える。
そして目を見開いて驚いていた。