さらにふた手に分かれて、屋敷の中を捜索することにした。
平林繭香と蜂谷隆平は、一階の書庫を探すことにした。
「……うっ、何このホコリ……」
「すごいな。ホコリだらけだ」
「とにかく、1冊ずつめくってみましょう」
「そうだな。めくってみよう」
古びた本をホコリを払いながら、パラパラとめくっていく。
しかし、その本の中身は英語ばかりで、何を書いてるのか読めないものばかりだった。
「ゲホゲホ……」
「平林、大丈夫か?」
「はい。大丈夫です。………ん?」
「どうした?」
「蜂谷さん、見てくださいこれ」
平林繭香が何かを見つけた。
中を覗くと、その中身には、10年前の自殺した一人が書いたと思われる日記が書いてあった。
「……おい!!これって……」
「………やっぱり、集団自殺じゃ、なかったんですね」
「……みたいだな。あれは、殺人事件だったんだ」
「どうします?みんなに教えますか?」



