「……マジかよ、大谷お前……」

「何だよ。アイツに抱いてくれって言われたから抱いただけだ。何か文句あるか?」

「てめぇ……!」




大谷瞬のその言葉に怒りを覚えたのか、蜂谷隆平が、大谷瞬の頬を殴った。

きゃあああ!っと中原葵が叫ぶ。






「いってぇな!何すんだよ!?」

「お前、ふざけんなよ!?こんな状況でよく女とセックスできるな!!信じらんねぇ……マジで腐ってんな」




蜂谷隆平がそう言い捨てて、その場から立ち去った。

その後を平林繭香が、追いかける。





「蜂谷さん……」

「見苦しい所、見せて悪いな」

「いえ、気にしないでください……」

「島本が、アイツのこと気になるってのは、なんとなく気付いてたんだよ俺」

「……えっ!?」

「だけど確信がなかった。だから問い詰めたんだけど……まさか、本当だったとはな」

「……信じられないけど」

「とにかく、犯人はこの中にいるかもしれない。警戒しよう」

「……はい」