【完結】午前2時の殺人事件






103号室 中原葵、江川真弘





「……江川くん」

「何だよ」

「……次に殺されるのは、わたしかもしれない……」

「はっ?何言ってんだよ?」

「大河内さんが、殺されたんだよ?その中に犯人が居るとすれば……次に狙われのは、わたしかもしれない……」

「何言ってんだよ?そんなことさせねぇ。俺がお前のこと、守ってやる」

「……江川くん」

「部屋からもし出る時は、俺に言えよ。俺がどこにでもついて行ってやる」

「……ありがとう、江川くん」



中原葵は、江川真弘の優しさに、少しだけ感謝した。

大丈夫、きっと守ってくれると、そう信じて。




「……今日は色々あって、疲れたろ?もう寝よう」

「……うん」

「なんだ?怖いのか?」

「……少しだけ、怖い」

「じゃあお前が寝れるまで、俺がここに居てやる」

「……ありがとう」




江川真弘は、中原葵が眠りについたのを確認して、11時30分、ベッドへ戻り眠りに着いた。