「あぁっ……!」
もちろん、避妊具など持っているわけはないので、避妊などしていない。
ただ幸いなことに、この部屋は防音仕様になっているため、どれだけ体を重ねようと、その声は聞こえないようになっていた。
思うがままに抱かれていても、ふたりは何も気にしていないのだ。
「……あたしもう、大谷くんとしかセックスできない体になっちゃった」
「……はっ?」
理性が切れて放たれた後で、大谷瞬はベッドに横になり、ぼーっとしていた。
そして横目で横たわる島本翠の顔を見た。
「ねえお願い。もっと抱いて……」
「……今日はもう寝る」
大谷瞬は、一言だけ言って電気を消すと、そのまま眠りに着いた。
島本翠も、自分のベッドへと戻り、布団を被ると、余韻を残したまま眠りについた。
ーーーーー……



