「とりあえず、荷物は寄せておこう」
「はい」
そしてテレビなどもないため、夜11時に平林繭香と蜂谷隆平は就寝した。
ーーーーー…
102号室 島本翠、大谷瞬
「んっ、あっ……あっ……やぁっ」
PM11時40分
ーーー島本翠と大谷瞬は、部屋のカギをかけて、今日もまたベッドの上で激しく抱き合い、溶け合っていた。
大河内すみれが殺された日の午後から、ふたりは部屋にカギをかけて閉じこもっていた。
島本翠がショックを受けて部屋に閉じこもっていると、大谷瞬が伝えていたようだったが、実際には何度もベッドの上で激しく体を重ね合っていたのだ。
その理由は、島本翠が大谷瞬を好きになっていたからだ。
大谷瞬には付き合う気がないけど、体だけの関係ならと、何度も抱いていた。
その甘くとろけるような体温と島本翠の淫らな体に、すでに大谷瞬も理性を失っていたのだ。
何度も体をビクつかせ、思うがままに抱いていた。



