「……ダメだ。死んでる」

「そ、そんな……」

「嘘だろ……」





大河内すみれの死体の側には………。

またあの時と同じ、゛死゛という文字が、大河内と思われる血痕で書かれていた………。






「……大河内さん、なんで………」

「っくそ……なんでこんなことに!」




大河内すみれの死体を見ながら、6人は立ち竦むしかなかった。

言葉がでなくて、島本や中原は、涙を流していた。




「……おい。言えよ誰が大河内を殺したんだよ?」

「…………」

「はっ?俺たちのこと、疑ってんのかよ?」

「大河内を殺した犯人は、この中にしか居るわけないだろ?俺たちしか居ないんだ。お前らの中に犯人がいるとしか、考えられない」

「ふざけんな!!俺はやってねぇよ!!」

「あたしだって!!」




誰が犯人なのか分からないまま、時間だけが過ぎていく。

大河内すみれが死亡したことで、少しずつ6人にも亀裂が入った。