103号室 平林繭香、中原葵、江川真弘





「みなさん、よろしくお願いします」

「よろしくね」

「よろしく」

「ベッドが2つしかないので、わたしと中原さんが一緒に使います」

「ああ、よろしく頼む。頼りないかもだけど、何か困ったことがあれば、いつでも言ってくれ」

「ありがとう、江川くん」

「江川くん、よろしくね」




3人が一緒になった部屋は、少し広めの部屋だった。

少し時間が経ってから、江川真弘が口を開いた。





「……俺たち、いつここから出られるんだろうな」

「そうだね。早く出たいよね」

「そうだね。大河内さんが謎を解くカギになってるのは、確かだと思うけど……」

「でも大河内さんも、それ以上は、何も知らないって言ってたけど……」

「……とにかく、早くここから出る方法を考えよう」

「そうだね」 

「そうしよう」





そしてその日の夜ーーー

ーーーその屋敷で最初の殺人が起きることを、7人は知らなかった。