102号室 島本翠、大谷瞬




「よろしくね、大谷くん」

「……ああ」

「ところで、大谷くんは今彼女とかいるの?」

「はっ?」

「いや、気になっただけ」

「お前に関係ある?そんなこと」

「いいじゃん。教えてよ、知りたい」

「……この前別れたばっかりだから、いない」

「そうなの?じゃああたし、立候補しちゃおうかな?彼女に」

「はっ?お前本気で言ってる?」

「うん。だって大谷くん、カッコイイし。あたしのタイプ」

「……あのさ、俺は今別に彼女とか作るつもりないし。 つーか今、そんなこと言ってる場合じゃないだろ」

「いいじゃない。こういう時だからこそ、刺激がほしいの。……ね?」

「……どうなっても知らねぇぞ」

「んん……大谷くっ……」

「イヤなら、抵抗すればいいさ」

「んん……やめないで……」



大谷瞬はそう言うと、島本翠をベッドに押し倒して、キスをした。

 

「ああっ……! んん、大谷くん……!」

そして大谷瞬は、その日の夜、彼女をベッドの上で激しく抱いたのだった………。