好きなカップ麺を選び、それぞれ手にして、順番にお湯を入れていく。

適当な席に座り、カップ麺が出来るのを静かに待った。




「……いただきます」

時間が経ち、みんな一斉にカップ麺を食べ始めた。



カップ麺をすする音だけが、部屋いっぱいに響いた。

みんな無言で静かに食べている。



とりあえず、食べ終わるまで、みんな無言だった。

食べ終えた人から、順番にゴミを捨てていた。



「ごめん。タバコ、吸ってもいい?」

「……ああ」

「俺も吸わせてもらうよ」



島本翠と蜂谷隆平、そして江川真弘も、タバコを吸い始めた。

タバコのイヤなニオイが、鼻につくと、中原葵が窓を開けた。



「ごめん、臭かった?」

「吸うんだったら、窓側で吸ってください」



その様子を見た中原葵が、少し不機嫌そうに言った。

そしてまた席に座って、お茶を飲み始めた。




「……そういえば、急にケータイの電波が途絶えてるんだけど」

「えっ!?うそっ!」