片桐くんの愛は意外にも一途でした

「女の子避けにちょうどいいかもしれないね」


「なんのこと?」


続けざまに言葉をつらつらを言われる。
しかも、片桐くんの言っている意味がまるで理解できない。


今すぐに立ち去れば、ワンチャンごまかせる!と思って、立ち上がろうとした。


「待って。九条さん、いきなりで悪いけど俺の彼女にならない?」


「はい?」


唐突すぎる告白?に私の頭はついていけなかった。


というか、片桐くんには、すでに彼女がいるんじゃ……。


しかも、私が逃げられないように手をおさえられた。


「これはお願いじゃないよ。……頭のいい九条さんなら、俺の言ってる意味がわかるよね?」