クールな野良猫男子には逆らえない。





そんなある日のことだった。


「瀬戸さん、ちょっと」


昼休み、教室で本を読んでいた私を、クラスメイトの女子生徒が手招きした。


クラスメイトとあまり打ち解けていない私が、話しかけられるのは珍しい。


もしかして、また悠雅関連のことだろうか。


訝しみつつも女子生徒に歩み寄ると、彼女は廊下のほうを指さしてひそひそと告げた。


「瀬戸さんに話があるんだって。告白だったりして?」


言いながら、彼女はくすりと笑って私の肩を叩いた。