それから私は今の悠雅に向けて手紙を書いた。
たくさん悩んで、書いては消しを繰り返しながら、ようやく完成させた手紙をタイムカプセルの箱の中に入れて、再び神社へと向かった。


前に埋めたのと同じ場所に穴を掘り、箱を入れて土を被せた。


そして、今度はひとりきりで手を合わせて祈った。


悠雅が幸せでありますように。


悠雅は私といることよりも今の家族を大切にすることを選んだ。
それは悠雅が自分で決めたことで、私がどうこう言う権利はない。


だけど、悠雅の最後のお願いだけは、絶対に聞いてあげない。