クールな野良猫男子には逆らえない。

「今は後悔しているの。……貴方をこんなに変えてくれたのは、悠雅なんでしょう?」


お母さんは優しい眼差しを私に向ける。
私は泣きそうなのを堪えながら、頷いた。


「……そう。私は間違っていたのね。本当にごめんなさい」


「……ううん、そのことはもういいの」


首を横に振る私に、お母さんは言った。


「前のお父さんね、2年前に別の人と再婚したのよ。私も最近知ったんだけど……今年の4月の終わりに、お父さんの再婚相手から電話があったの。大事な話があって、私の都合のいい時に会いに行きたいから住所を教えて欲しいって。だから私はしばらく出張で留守にするから、その後に会いましょうって言って一応住所を教えたの。それからしばらくして、出張先でお父さんから電話があって、もう妻には関わらないでくれって言われたわ。理由はよくわからないけど、今の奥さんを守るためだと言っていた」


そこまで聞いて、私はさらに訳が分からなくなった。