クールな野良猫男子には逆らえない。

そうだ、悠雅にメッセージを送ってみよう。


私はとにかく悠雅と連絡が取りたくて、スマホを取り出してアプリを起動した。


『転校ってどういうこと？本当のことを言って』


メッセージを入力して送信する。
だが、そのメッセージに既読がつくことはなかった。


私は何度も悠雅にメッセージを送ったが、どれも既読の文字がつくことはなく、途方に暮れた私は次第に疲れ果てていった。


お母さんなら何か知っているかもしれないと思ったけど、お母さんは離婚した時から一切前のお父さんの話をしないから、連絡を取ってはいないだろうと思って、諦めた。