夕食を終え、お風呂から上がった私はスキンケアをしながら悠雅のことを考えた。
今夜、一緒に寝る時にこの気持ちを伝えるつもりだった。
だけど、何かが胸に引っかかる。
今日感じた不安感や、美咲ちゃんの言葉のせいだろうか。
「……いけない。ちゃんと私の気持ちを悠雅に伝えるの」
私は化粧水を手に垂らし、ぱん、と自分の頬にたたき込んだ。
不安に負けそうになる自分に気合いを入れるためだ。
それからしばらく経ち、私と入れ替わりにお風呂に入っていた悠雅が洗面所を出る気配がして、私はいつものようにドライヤーを持って部屋を出た。
リビングへ行き、悠雅の髪を乾かそうと彼の姿を探して、はっと息を呑む。
悠雅が、上半身裸のままペットボトルの水を飲んでいた。

