その後、ふたりで登校し、学校に着くとそれぞれの教室に向かうために別れる。
私は何だか離れがたくて、ずっと悠雅の背中を見つめていた。
昼休み、私は教室にいるのが気まずくてお弁当を手に中庭へ向かった。
教室では菜々が友達と楽しそうにお昼を食べていて、それを見ているとどうしても自分の孤独さを思い知らされるのだ。
今日はどこで食べようか……そう思ってふらふら歩いていると、いきなり後ろから腕を強く掴まれた。
「……美咲ちゃん……?」
振り向いてその姿を確認し、一気に緊張感に包まれる。
美咲ちゃんは真っ赤に腫らした目に涙をたたえて、鋭く私を睨みつけている。

