……悠雅は、私を異性として見ている。


どうしてだろう。ずっと弟として見てきたはずなのに、私は悠雅の気持ちが嬉しかった。
そして、そんな自分の気持ちに酷く戸惑った。


私は動揺を隠すように微笑み、悠雅の頬を指先で優しく撫でながら、言葉を口にした。


「……好きだよ。悠雅だけが、ずっと好き。私は……悠雅に、恋してる」


そう告げた唇は、少しだけ震えていた。


その時にはっきりと自覚した。
私は……悠雅のことが、異性として好きなのだと。