「……何？」


「……嘘でいいから、俺のこと好きって言って」


意外なお願いに、私は目をぱちぱちと瞬かせた。


「……前に言ったことあるでしょ？それくらい、お願いされなくたっていつでも言うのに」


苦笑混じりにそう言ったけど、私を見つめる悠雅の瞳が熱を帯びて揺らめくのを見て、途端に鼓動が速くなった。


「俺を、男として好きだって言って」


はっきりと口にされて、ようやく悠雅の気持ちを悟った私は、胸が熱く昂るのを感じた。