美咲ちゃんは悠雅の頬に触れると自分のほうに引き寄せ、ふたりの唇が触れ合う。
悠雅は抵抗せず、されるがままになっている。
私は、なぜか身体が硬直して指一本まともに動かせなくなった。
鼓動が速くなり、胸が抉られるような痛みを感じる。
……これ以上、ふたりを見たくない。早くここから離れなければ。
そう思って言うことを聞かない身体を必死に動かし、何とかその場を離れた。
その後のことは、よく憶えていない。
気がつくと私はマンションにいて、リビングのテーブルに突っ伏して涙を流していた。
一体何がそんなに哀しいのだろう。
普通、弟のあんな場面を見たら気まずいとか、気持ち悪いとか思うものではないだろうか。
なのにどうして私は、こんなにもつらくて苦しくてたまらないのだろう。
悠雅は抵抗せず、されるがままになっている。
私は、なぜか身体が硬直して指一本まともに動かせなくなった。
鼓動が速くなり、胸が抉られるような痛みを感じる。
……これ以上、ふたりを見たくない。早くここから離れなければ。
そう思って言うことを聞かない身体を必死に動かし、何とかその場を離れた。
その後のことは、よく憶えていない。
気がつくと私はマンションにいて、リビングのテーブルに突っ伏して涙を流していた。
一体何がそんなに哀しいのだろう。
普通、弟のあんな場面を見たら気まずいとか、気持ち悪いとか思うものではないだろうか。
なのにどうして私は、こんなにもつらくて苦しくてたまらないのだろう。

