「そう。生まれるかどうか分からない子供を待つより確実でしょ?跡継ぎさえできてしまえば、ああいう輩もいなくなると思うし」
ハンナが複雑な表情を見せる。
養子案に大賛成というわけではないけれど、ああいう輩がいなくなるのは嬉しいという表情かな。
「セバス、今の話聞いていたわよね?」
ずっと部屋の隅で控えていた執事に声をかける。
■
「ロマルク公爵の血筋の者を当たって頂戴。何代前のつながりでも構わないわ。男の子がいいわね。できれば賢い子がいいわ。ああそれから、領民のことを考えて生きられる、自分より周りの人を大切にできる心優しい子。それから、容姿は……なんでも構わないわ。でも、できれば私と並んだ時に「親子ね」と知らない人が見れば親子に見えないこともない何かつながりがあると嬉しいかも。目の色でも髪の色でもなんでもいいんだけれど。ああ、もちろん、本人が嫌がった場合は無しね。あと家族に問題がある場合も無し。んー、条件はこれくらいかしら?ハンナは何か希望はある?」
こういう時は子育て経験のある人間に聞いた方が間違いない。
「そうですね……リーリアお嬢様を嫌いな子はだめでしょう」
「そうね、流石ハンナ。私はどんな子でも子供として迎えるからには、大事にいつくしむつもりだけれど、向こうもそうとは限らないわよね?親と引き離しちゃうことになるんだもの……どうしましょう……」
私のことは嫌いでも、その憎しみが領地に向けられても困るし。
私に反発するためだけに、問題行動されても困るから、私のことをそれなりに認めてくれる子じゃないといけないわよね。そりゃ、おかぁたまと、笑顔で抱っこをせがんでくれると嬉しいんだけれど。
まだみぬ我が子の姿を想像して、笑みがこぼれる。
「お試し期間を設けてはいかがですか?親子として、半年一緒に生活してみて、大丈夫そうなら養子として迎える。無理であれば、家に戻すか、親戚の子として面倒をみていくか」
ハンナの言葉に頷く。
「そうね!そうするわ!というわけで、セバス、私の子供を探してきて!」
白髭を蓄えた姿勢の言い執事が胸に手を当てた。
「お任せください。お嬢様」
それから、1か月。
「お嬢様、ついに養子の条件に合う子が見つかりました」
セバスからの報告を聞いて、すぐに連れてきてほしいと頼んだのが、2日前。
ハンナが複雑な表情を見せる。
養子案に大賛成というわけではないけれど、ああいう輩がいなくなるのは嬉しいという表情かな。
「セバス、今の話聞いていたわよね?」
ずっと部屋の隅で控えていた執事に声をかける。
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「ロマルク公爵の血筋の者を当たって頂戴。何代前のつながりでも構わないわ。男の子がいいわね。できれば賢い子がいいわ。ああそれから、領民のことを考えて生きられる、自分より周りの人を大切にできる心優しい子。それから、容姿は……なんでも構わないわ。でも、できれば私と並んだ時に「親子ね」と知らない人が見れば親子に見えないこともない何かつながりがあると嬉しいかも。目の色でも髪の色でもなんでもいいんだけれど。ああ、もちろん、本人が嫌がった場合は無しね。あと家族に問題がある場合も無し。んー、条件はこれくらいかしら?ハンナは何か希望はある?」
こういう時は子育て経験のある人間に聞いた方が間違いない。
「そうですね……リーリアお嬢様を嫌いな子はだめでしょう」
「そうね、流石ハンナ。私はどんな子でも子供として迎えるからには、大事にいつくしむつもりだけれど、向こうもそうとは限らないわよね?親と引き離しちゃうことになるんだもの……どうしましょう……」
私のことは嫌いでも、その憎しみが領地に向けられても困るし。
私に反発するためだけに、問題行動されても困るから、私のことをそれなりに認めてくれる子じゃないといけないわよね。そりゃ、おかぁたまと、笑顔で抱っこをせがんでくれると嬉しいんだけれど。
まだみぬ我が子の姿を想像して、笑みがこぼれる。
「お試し期間を設けてはいかがですか?親子として、半年一緒に生活してみて、大丈夫そうなら養子として迎える。無理であれば、家に戻すか、親戚の子として面倒をみていくか」
ハンナの言葉に頷く。
「そうね!そうするわ!というわけで、セバス、私の子供を探してきて!」
白髭を蓄えた姿勢の言い執事が胸に手を当てた。
「お任せください。お嬢様」
それから、1か月。
「お嬢様、ついに養子の条件に合う子が見つかりました」
セバスからの報告を聞いて、すぐに連れてきてほしいと頼んだのが、2日前。


