結婚はあきらめ養子を迎えたら、「お義母様大好き」と溺愛されています

 財産目当てで好きでもない年上女性徒結婚したけれど、若い子と遊びながら妻の悪口を言い続けるようなゲスとは違うんだ。
 財産目当てなんかじゃない。体目当て……と、いうわけでもげふんげふん、それは、まぁ、触れたいとかそういうのは……げふんげふん。
 とにかく、穏便に幼女との結婚が回避する方法があれば、それを選ぶ。
■★2
 そうか、お試し期間か。その間に、その幼女に嫌われる。相手は公爵家だ。公爵令嬢が嫌といえば、あっさり話は無かったことになるだろう。
「正式にお嬢様の養子になった後、徐々に慣れて言っていただければ……」
 セバスの言葉に、首をかしげる。
「お嬢様の、養子?」
 話が見えない。どういうことだ?
「ああ、失礼いたしました。女公爵となられたリーリア様ですが、独身で子供もいないため、私にとってはまだ、お嬢様なのです」
 え?あの、話が、本当に、見えない。
 独身?子供もいない、誰の話だ?
「半年後、アルバート様が養子として正式にリーリア様のお子様になる頃には、私どもも、リーリア様をお嬢様とお呼びしないようにとは思っているのですが……」
 まさか。
「お義母さんと呼んでというのは……」
「リーリアお嬢様も、養子を迎えるにあたってどうしていいのか戸惑っていらっしゃいます。強制しようという意図はありませんので、思いつめずにいただけると」
 とりあえず、意識を失うという失態は、無理強いをされることを恐れてということだと思われている?
 ……なんか、心が弱い軟弱な男だと思われてしまったのでは……。
 いや、あの場合は意識を失っても仕方がないと思うんだ。蕁麻疹が出るどころですめばいいけれど、幼女が妻になった上に理想の女性がいつも近くにいるなんて、地獄じゃないか。心臓がぎゅっと縮上がって死ぬかもしれない、それくらいのことだよ?
 まぁ、そんな事情言えるわけもなく、気絶したのを別の理由だと思ってもらえるのは悪いことではないんだけど。