……そうか。菊の式神はふくろうだったっけ。

「……1人で抱え込まなくて良いのです。皆で力を合わせれば、大きな壁だって乗り越えられます」

腕にふくろうを乗せたまま、そう言って菊は微笑む。

「……お前ら、ありがとな。悪霊を退治するの、手伝ってくれるか?」

俺が言うと、皆は同時に頷いた。視界の端の方に現れたデウスは、仮面を少し外して微笑んだような気がした。