部屋の掃除でもしよっかなぁ。

窓開けよー。

窓を開けると、春風が入ってきて。

春の冷たい風。

正直、心細い。

1人で居るみたいな生活になると思うから。

掃除をしているだけなのに、悲しくて。

泣いちゃダメだと思うから、

ドラマの練習をして自分を惑わせた。

夜ご飯は、適当に作って食べて。


お風呂は、1番最後に入るために、

周りに誰か居ないか確認してお風呂に入った。

「はぁ〜。」

「誰か仲の良い人に会いたい。」

タオルで髪の毛をふきながら、

スマホで写真を眺めていた。

伊達メガネだけして。

「おい、あんた、誰?」

響さん?

だんだん、こっちに近づいて来る。

「瑠海です…」

「あんたって、もうちょっと髪の毛長くなかったか?」

私の髪の毛を触れながら、彼は言った。

彼は、怪しいな。って目で私の事を見ていて。

「そんな事ないです。」

私の目をじーっと見た。

「気のせいか、」

「あの、もう寝たいので行きますね。」

とだけ言って、小走りで部屋に戻った。

ーバタンー

フゥ…

バレたのかと思った。

昨日、撮影で会ってるし、気づかれたのかと思った。

危ない、危ない。