「ここだよ〜!」

ドアを開けて、夏音を招くように部屋に案内した。

「めっちゃ良い!」

夏音は、飛び跳ねながらそう言った。

「コンコン!」

「優空〜?」

「うん、そう。入っていい?」

「いいよ〜」

当たり前のような感じで会話をしていた。

「あのさ、ちょっと、着替えたいんだけどさぁ…」

「俺、部屋に鍵してきちゃったから、面倒い」

「ん〜、なら、目隠ししといて。」

夏音は、驚いている。

「え、いいの!?」

「だって、うちら異性の感情ないから。」

「そういう問題!?」

キョロキョロしながらも、ちゃんと優空の見張りしてくれてる。

夏音、優空をね信用してるからだよ。

優空には、ちゃんと好きな人が居るって知ってるから。

「夏音、あんまオシャレじゃなくてごめんね〜。」

私のお気に入りの星のワンピ。

「ううん。瑠海、似合ってる!」

「瑠海、もう取っていい?」

「あ、ごめん、ごめん。」

慌てて、優空に付けていた目隠しを取った。

「瑠海、先輩と出掛けときよりもオシャレしてんじゃん。」

「先輩って?」

はてなマークをたくさん頭の上に浮かばせて、きょっとんとした顔をで

見つめてくる。

「ううん、きっと、優空疲れてるんだと思う。」

「そうなんだぁ。優空くん、無理しない方がいいよ。」

良かった、夏音が純粋で。