いつもみたいにみんなと同じ時間に帰らないために、

教室で待機していた時だった。

「桜乃 瑠海、発見!」

なんで、ここに?

「じゃ、今日の1つは、」

「LINE交換な」

LINE交換?

「1つの事言うのに、LINEの方がいいだろ?」

そう言って、神崎な柔らかく微笑んだ。

この前もそうだったけど、

なんだか様子が可笑しいような…

「瑠海ってさ、」

「あの、出来れば苗字で呼んで欲しいです。」

「そう言われると、言いたくなっちゃうんだよね〜」

人の事、からかってる。

私の知っている幼なじみの神崎には、

読んで欲しい。けど、この人が下の名前で呼ぶと、

ある意味私が凍りついちゃいそうで。

だから、嫌だ。