「1日1回言うこと聞いてくんない?」

なぜか、質問系で。

命令じゃないの?って、ツッコミしそうになる。

「拒否権ないから。」

「だって、俺と居たら困るんじゃねーの?」

困るけど…

「じゃ、決まりな!」

そう言って、どっかにきえていって、しまった。

なんか、テストあるのに頭に入ってこない…


どうしよう!

「瑠海、焦っちゃってるよ。深呼吸して。」

「はー、フゥ〜。」

「夏音、ありがと。」

今日は、4教科のテストで4時間授業。

明日は、3教科。

夏音のおかげで自然と焦りと緊張が飛んでいったような気がする。

私は、窓側の席で。

テストを解き終わって、外を眺めていた。

まだ、夏に入る前で、涼しい風が入ってきて。

そして、気の葉がゆらゆら揺れているのを見ていると、

自分も涼しく感じて。

あっという間に、テストの時間が過ぎた。



そこからが、問題だった。