「瑠海ちゃん!」

目を開けると、奏さんの声が響いた。

「瑠海ちゃん、無理しちゃダメだよ。」

「清水さん…」

「瑠海ちゃん、住民さんに聞いたんだけどね。
無理してるって。ちゃんと、自分の体大事にしないと。」

「清水さん、奏さん、迷惑かけてごめんなさい。」

「分かってるなら良いんだよ。」

奏さんの肩を貸してもらいながら、車に乗った。

途中で、奏さんは用事を思いだらしく、どっかに行ってしまった。

でも、ホットした。

だって、一緒に乗っていって、私の事送るよ。なんて言われたら、

バレる所だった。

その夜は、優空に見張られていて、

大人しく寝ていたのだった。