目を開けると、白いカーテンに天井。布団?

「瑠海ちゃん、大丈夫?」

そこには、奏さんが立っていて。

「神崎、言う事あるんじゃなかったの?」

「ごめん。」

「あの、何で奏さんが?」

「たまたま、保健室に用事があったから。」

保健室って事は、倒れて運ばれたってこと?

「奏君、神崎君をいじめるのはそこまでにしなさいよ〜。
神崎くんが一応、運んで来てくれたんだから。」

え?神崎さんが?

私を?

女に対してあまり良く思っていない神崎さんが?

「瑠海ちゃん、熱計ってみて。 」

「分かりました。」

「ピピピ」

「37.1ね。まぁ、下がったわね。 」

結構寝てたのかなぁ?

「あ、瑠海ちゃん、ごめん。
僕、これから仕事が入ってて。送って行くこと出来ないや。」

そう行って、奏さんは行ってしまった。

「あの、今の時間って?」

「もう、夕方だよ。」

「あの、俺が送っていきます。」

え?今、なんて?