清水さんに呼ばれ、ついて行った。すると、

「瑠海ちゃん、こちら一緒に撮影にする2人だよ。」

「初めまして、光彩 奏（ひかり かなで）です。」

「初めまして、俺は、星輝 響（ほしき ひびき）。」

「初めまして、海桜 瑠海（うみざくら るあ）です。」

実物はやっぱり、カッコよくて。

海桜 瑠海は、私の芸名。

「じゃあ、まず瑠海ちゃん、桜が本当に舞っているのをイメージして
撮ってみようか。」

「はい。」

桜が舞い散るのを見ると、目がキラキラして。

ワクワクして。

「はい、瑠海ちゃんOK！今日も良かったよ〜。」

私は、想像するのが好きで。

だから、想像して撮影するのは、楽しい。

「じゃあ、3人で撮ってみようか。」

うぅ、緊張する。けど、切り替えないと！

2人との撮影。

2人の雰囲気に吸い込まれそうになる。

そしてより、想像が深くなって、緊張もぶっ飛んでいきそう！

「じゃあ、今日はこれで終わり！おつかれ。」

「瑠海ちゃん、今日も良かったよ。」

「それは、良かったです。あの、課題教えて貰えませんか？」

ﾌｩ…、安心…

「瑠海ちゃんは、表情豊かでいいし。大丈夫だよ。」

「ありがとうございます。」

ちゃんと手伝ってくれたスタッフさんとかにお礼をしてから、

清水さんの所に行った。

「清水さん、何で言ってくれなかったんですか？」

「いや〜、だって。瑠海ちゃん、緊張しちゃうと思って。」

清水さん、気を使ってくれたんだ。でも、

「慣れるように頑張るので、言ってください、今度からは〜。」

「うん、分かったよ。」

なんか、ごめんなさい。気を使わせたのに…。

「今日もありがとうございました。」

車の中で、ウィッグと伊達メガネをつけて。

新しい、我が家へ！