「瑠海ちゃん、LINEで予定送っとくからね。」

「分かりました。」

車から降りた時は、

夜空で真っ暗で。

やっぱり、仕事が終わる時間は遅いなぁ。

「瑠海、おかえり。」

「優空、ただいま。」

って、何で優空が私の部屋に居るの?

鍵閉めておいたよね?

「瑠海、ご飯作っておいたから。」

「え?
ありがとう!」

リゾットで。

いい匂いがして食欲がわいてきた。

台本を見ながら、ご飯を食べた。


「それは?」

「ドラマの台本。」

「おぉ!すげーじゃん!頑張れ。」

食器洗って。

やっぱり、勉強したら時間遅くなるなぁ。

「コンコン!」

「はーい。」

「奏です。」

少しだけドアを開けて、頭だけひょっこり出した。


「あの、どうしたんですか?」

「これ。昨日、落ちてるのを見つけて。」

「ありがとうございます、探してたんです。」

ードン

奏さんの、ひじが壁についていて、

いわゆる壁ドンって奴です。

「この眼鏡さ、度が入ってないよね?」

「そんな事ないですよ。」

「調べたけど。伊達だったよ。」

「その事は、言わないでください。他の人には、絶対。」

奏さんは、ニヤリとしていて。

何かが起きると思ってそう言った。

「ならさぁ、一緒にお出かけしない?
まだ、町になれてないしょ。」

良かった〜。

なんか、命令でもされるかと思った〜。

んんんんん、待って!

「じゃあね、おやすみ。」