校長先生の話は長かったけれど、案外早く終わった。

「瑠海、バイバイ!」

急いでいるのか、夏音は、走って帰ってしまった。


そして、まぁまぁ田舎生まれだった私は、

都会の学校に入学したため、シュアハウスに住んで、

学校に通うことになった。

夏音は、お兄ちゃんが近くに住んでいるから、

そこで一緒に暮らすらしい。

私が暮らすシェアハウスは、学校から少し離れた所にある。

今日初めて来たから緊張する。

「瑠海ちゃ〜ん、荷物置いたら、撮影だよ〜。」

「分かりました〜。」

ドアを開けると、カフェみたいな感じのリビングで。

吹き抜けになっていて、2階が見えるようになっている。

誰もいないから、入口の方に荷物を置いて、家から出た。

「瑠海ちゃん、準備してよ〜。」

「清水さん、終わりました。」

清水さんは、私のマネージャー。

私は今、女優を目指して頑張っている所です!

それで、今日は撮影の仕事。

学校とか普段の生活では、伊達メガネにウィッグの髪の毛をつけている。

それには、色々と事情があって。

外し終わると、清水さんがこちらをちらっと見て、

「やっぱり、素の瑠海ちゃん、可愛い。」

っと、言った。

「清水さん、そんな事ないですよ〜。えへへ\\」

「あの、今日の撮影は、 どんな感じですか?」

私が、可愛いわけがなくて。

私は、クラスの平凡組だと思う。

「うーんとね、春をイメージした感じ〜。」

「着いたよ。」

控え室で、化粧とかをして貰い、着替えてスタジオにむかった。



そこには、モデルの2人の男の人が立っていた…