「桜乃さん、前髪の長さ校則違反なので、放課後、
資料まとめる作業な。」


そんな〜。

でも、先生に事情話しても何にもならないような〜

昨日のじぶんに後悔…

「瑠海、頑張ってね〜。」

「うん、頑張るね〜。」

教室で作業することになって、

先生が資料を置いていき、ホチキスで止めるのが終わって、提出したら

帰っていいらしい。

「すいません。遅れました〜。」

「神崎、早く来いと言っただろうに。ちゃんと、作業していけよ〜。」

って、2人でやるってこと?

なんか、気まずいし嫌だ。

それに、この人があまり性格が良いようには見えない。

「君さ、この前体育館で俺にビンタしてきた子だよね?」

「…」

「忘れたとは、言わせねーよ。」

目力が半端ない。

負けちゃいそう…

「桜乃 瑠海だろ?」

「何で、名前知って?」

「あ、地味子だからですよね。」

「私と一緒にやるの嫌だと思うんで、帰ってもいいですよ。1人で
やっとくので。」


つい、冷たい言い方をしてしまった。

「あのさ、何でそんなに冷たいわけ?」

私のほっぺを掴んできた。

「フギャッ」