自分では探しに行くことが出来ず、

ボチャッコバージョンのぴょこぴょこする奴を少し深くかぶって、

少しでも自分の顔が隠れるようにして。

ドラマの練習をして待っていた。

「コンコン。」

「優空?」

「うん。」

「はいっていいよ〜。」

「瑠海、ごめん。見つけれんかった。」

「ううん、探してくれてありがと。」

その後、すぐ寝て。


「ん〜、」

「ふわぁ〜。」


朝ご飯とか準備しないとなぁ。

どうしよう…、眼鏡…

ウィッグだけで…

前髪こっちの方が、長くなると思うし。

いつもと変わらない朝。

「瑠海〜、おはよっ!」

「おはよ〜。」

「って、あれ、メガネは?」

「なくしちゃって。」

ちょっと周りには見られたけど、日常生活は過ごせていた。

案外、メガネなしでもいけるのかもしれない。

でも、念入りにした方がいいしね〜。