「その前にさ、ウィッグとメガネ外して貰えたら良いんだけどさぁ。」

「そうだよね〜、違和感あるよね。外すよ。」

優空とは、小学校から仲が良くて。

いわゆる、幼なじみって奴。

中学校3年生までは、普通だった。

だけど、高校から伊達メガネとウィッグをつけるようになった。

「瑠海がさ、ちゃんと話してくれてたから、理解は出来てるけど、
違和感あって、緊張して。」

「そっかぁー。ごめんね。でも、自分の部屋では外してるんだ〜。
やっぱり、メガネとか違和感自分でもあるし。」

「瑠海、メガネとかかけなくても大丈夫なような…」

いきなり、優空のトーンが下がって、少し不安そうな表情をしていた。

「決めた事だから。それと、私の部屋以外では、メガネは外すことは
出来ない。あ、優空の部屋なら大丈夫かもしれないけど。」

「そっか。決心したんだな。っで、仕事どう?」

不安そうな表情をしているけど、笑いながら言ってて。

「ドラマの出演決まったよ!主人公では無いけど。」

「すげーじゃん。」

誰かにこうやって、仕事の事話せるの久しぶりで、

嬉しくて。