「とほほ〜。」

「瑠海、どんまい。でも、瑠海がぼーっとしてるなんて珍しいしょ。」

「いや〜、昼休みのことでさ〜。」

「確かに、瑠海は人前とか面と向かって言うのは無理だけど。
でも、瑠海が成長したって事じゃない?」

「そうなら、良いなぁ。」

「じゃあ、バイバイ〜!」

「バイバイ〜。」

都会は、あまり景色が変わらないからつまらない。

だけど、ここの通学路は別。

桜の木が植えられていて、ついつい見とれて眺めてしまう。

ーガチャー

自分の家なのに、いっつもドアを開ける時、緊張する。

「瑠海ちゃん、おかえり。」

「今日、新しい子が来るんですか?」

「そうよ。瑠海ちゃんと同じ学年なの。仲良くするのよ〜。」

でも、少しだけど人見知りだから、厳しいかもしれないです。

あ〜、スーパーで安売りしてる。

行こう!

ちょっと遠いから、自転車で。

ヨーグルト・アイス・焼きそばなど安くなってた。

少しでも節約しないと、将来にお金がたまりそうにないから。

まぁまぁ、早く帰って来れて。

下駄箱を見てみると、見慣れない靴が置いてあった。