「ああ。その強い生命力には驚かされるよ」

結弦がそう言い、微笑む。滅多に見せることのない表情に和都はドキッとしてしまった。

「ワトソンの言葉であの質問をぶつけることができた。君は俺の優秀な助手だな」

「助手じゃなくて相棒にしてくださいよ、ホームズさん」

結弦と和都は互いにそう言った後、笑い出す。穏やかな時間が過ぎていった。