先輩、後ろの2文字ください。


僕は、自分に自信なんてなくて。

他人と比べて自己嫌悪に陥ることなんて日常茶飯事で。そんな自分が、嫌で仕方なくて。


でも……、
こんな僕でも、カッコイイって思ってくれる人がいる。

好きな子にカッコイイって言われた僕は、世界で一番の幸せ者だ。


「夏帆先輩、ありがとうございます」

「……別に。思ったこと言っただけだし」


ふい、と逸らされた目。
だけど、その頬は今もまだ赤みが残っていた。


あの頃より、言葉は冷たいけれど。
表情や行動が素直なところは何も変わっていないキミ。


「僕、先輩のそういうところ好きですよ」

「すっ……!? ……ホントそういうところ、ずるい」


僕の初恋がキミで、本当によかった。


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fin.。